金尾散財衛エ門のエンターティメントは素敵だ!

音楽大好き、芸術大好きの男がつらつら綴るエンターティメント感想記

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情愛

 
 情愛 
 
 製作:韓国 2002年 106分
 出演: オム・ジョンファ カム・ウソン 他
 監督: ユ・ハ
 
 弟の結婚式で友人から紹介されて付き合うようになったジョニョン(カム・ウソン)とヨニ(オム・ジョンファ)。最初のデートでいきなり男女の深い中になった二人は以後も交際を続け、やがて結婚を意識するようになる。
 だが大学の非常勤講師という不安定な身分のために将来像を描けないジョニョンに対し、ヨニはしきりにほかの男性との交際をにおわせながら、巧みに自分との結婚を迫る。
 結婚を決断できずにグズグズしているジョニョンにしびれをきらしたヨニは、彼を「新婚旅行」と称してドライブに誘う。外出先で思い出を写真に収め、宿泊先で愛を確かめ合う二人。しかし、ヨニはジョニョンではなく、医者との結婚を選択する。

 愛(とSEXの相性)と生活の安定性を天秤にかけ、後者を選んだものの、自分の思い描いていた生活と違っていたのか、元カレのところに戻ってきたヨニ。彼女は自らの退職金をはたいてジョニョンに引越しをさせ、週末だけ彼の元にやってくるようになる。そんな彼女を戸惑いつつ、黙って彼女が差し出す愛情を受け入れるジョニョン。だが二人のやっていることは、韓国ではつい最近まで姦通罪があったことを考えれば、明らかな不貞行為である。危険いっぱいの恋である。ヨニは教え子と密会したジョニョンに「他の女の匂いをつけてこないで」と訴えるが、逆に「自分はいつも他の男の匂いをつけてくるじゃないか!」と問い詰められ、言葉に窮してしまう。友人の一人から不倫で離婚するかもしれないと聞かされたジョニョンは、ヨニとの別れを決断する……。
 パッケージのベッドシーンにつられてみた映画だが、画面から漂ってくるのはエロスではなく恋のせつなさ。お互いに愛情を感じていながら、男は不安定な身分のために自分に自信が持てず、女はそんな男を時にいとおしく、時にじれったく思っている。格差社会が叫ばれる現在、この映画で展開される恋愛模様は他人事ではない。この手の経験がある人なら、主人公の気持ちは画理解できるだろう。
 「愛している」だけでは腹は膨らまず(別の意味での「腹」は簡単に膨らむが)、お金だけでは愛は勝ち取れない。「愛」あっての「生活」なのか、「生活」あっての「愛」なのかは人様々だろう。私自身は「生活」あっての「愛」という考え方の持ち主であるが、この映画を見ていて、「愛」っていったいなんだろうと深く考えさせられた。
 酸いも甘いも経験した人間なら、この映画のいわんとしていることは理解できるだろう。30代以上の男女にぜひ見てもらいたい映画である。
 雪の日に撮影されたラストシーンはとても印象的。この恋はどんな結末を迎えるのか、想像するだけでも面白いかもしれない。

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金尾散財衛エ門

Author:金尾散財衛エ門
音楽・美術・映画など、この世のすべての「美しいもの」と、憲法第9条に代表される「平和」が大好きな、世間一般でいう「ワーキングプア」に所属するしがない中年フリーター。
このBLOGでは、管理人が見たり聞いたりした映画・展覧会・CDの感想をつらつらと綴っていく。
※展覧会の記事は、過去の展覧会についても言及することをあらかじめお断りします。

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