金尾散財衛エ門のエンターティメントは素敵だ!

音楽大好き、芸術大好きの男がつらつら綴るエンターティメント感想記

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裏口入学で指揮者逮捕

 世界的な「指揮者」になれる人間はほんの一握り…

 裏口入学詐欺で4人逮捕 容疑で元指揮者ら

 華やか世界ほど闇は深い。そのことを如実に感じさせてくれる事件である。
 音楽学部に限らず、芸術系学部の就職率は異様に低い。アホみたいに倍率が高い試験を突破しても、就職が決まらないケースがほとんどである。おそらく芸術系学科の中で、一番就職で苦労しているのは指揮科だろう。最難関の東京芸大指揮科ですら、学内で存在意義が問われたことがあったくらいである。
 指揮者にとって必要不可欠なのはオーケストラだが、昨今の不景気でどのオーケストラも存続だけで四苦八苦、楽員のリストラなどでどうにか持っているところも多い。指揮者の世界というのは間口が狭く、一度常任指揮者が決まると、よほどのことがない限りポストが空くことはない。海外で武者修行し、指揮者コンクールで入賞したとしても、生活するのは至難である。

 ヨーロッパの場合、劇場に採用されて練習指揮者としてキャリアをスタートし、腕を上げるにつれてオーケストラやオペラの指揮者を任されるようになる。小さな劇場の音楽監督で評判になれば、大きな劇場の音楽監督に就任して名声を高めていく、というのが指揮者のサクセスストーリーだ。
 だがこれは劇場制度が発達しているヨーロッパだからできることであって、劇場はおろかコンサートホールですら「箱物」とひとくくりにされているわが国ではとてもできない相談。市民や児童相手のオーケストラの練習指揮者として活動しても、謝礼は交通費程度だから、生活費はアルバイトで補うことになる。指揮者でも演奏家でもその道で名を成すのはほんの一握り。夢だけでは食っていけない世界、それが今の日本のクラシック界の現状だ。
 この容疑者はかつて自分でオーケストラを設立して活動したこともあったらしいが、クラシック音楽が大好きな私はその名前を目にした記憶はない。おそらく、彼とそのオーケストラがCDを出さなかったからかもしれない。最近は識者としての活動もしておらず、オーケストラも空中分解状態だったらしい。 容疑者の父親は音大教授、母親も演奏家という「クラシック一家」だが、芸術家というのは世間知らずのところが往々にしてある。この事件も、容疑者のボンボン体質から生じたのだろうか?

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金尾散財衛エ門

Author:金尾散財衛エ門
音楽・美術・映画など、この世のすべての「美しいもの」と、憲法第9条に代表される「平和」が大好きな、世間一般でいう「ワーキングプア」に所属するしがない中年フリーター。
このBLOGでは、管理人が見たり聞いたりした映画・展覧会・CDの感想をつらつらと綴っていく。
※展覧会の記事は、過去の展覧会についても言及することをあらかじめお断りします。

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