金尾散財衛エ門のエンターティメントは素敵だ!

音楽大好き、芸術大好きの男がつらつら綴るエンターティメント感想記

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ベロニカは死ぬことにした

 ベロニカは死ぬことにした

 製作:日本 2005年 106分
 出演:真木よう子 イ・ワン  風吹ジュン  中嶋朋子 荻野目慶子 市村正親 
 監督: 堀江 慶

 ブラジル人作家であるパエリョ・コエーリョの原作を、舞台設定を日本に置き換えて映画化。真木よう子の名前が広く世に知られるきっかけになった作品である。
 
 生きることに倦怠感を感じていた図書館職員・トワはある日、大量の睡眠薬を飲んで自殺を図る。意識が戻った時、彼女は病室の中にいた。収容先の病院はサナトリウム形式で、そこにはさまざまな心の傷を抱えている患者が大勢いた。
 えも知れぬ病院の雰囲気に戸惑いと反発を覚えていたトワだが、徐々にその雰囲気になじんでいく。そして、患者の一人クロードと心を通じ合うようになり…

 

 市村正親、吹雪ジュンら芸達者が脇を固め、舞台上で演技しているというライブ感もあり、個々のシーンでは時折はっとする展開やせりふも聞けるのだが、監督の演出やストーリー展開が稚拙なので、全体に安っぽく見えてしまうのが残念である。原作を読んでいない人は「なんだこの映画?」と思うだろうし、逆に原作を読んでこの映画を見た人は「原作の良さをを破壊した」と怒るに違いない。
 特にクロードと恋愛関係になるまでの展開。お互いに視線を交わしているから「なんとなく」いい雰囲気になるだろうと予想できるのだが、それでもトワが発作を起こし、その後周囲から諭されて恋仲になる、というのはいくらなんでも唐突に過ぎよう。
 個人的に疑問なのは、ヒロイン・トワの相手であるクロード役に、なぜ演技経験の乏しい韓国人俳優を起用したのか?ということ。彼は彼なりにがんばっているとは思うが、彼を使うくらいなら、同年代で経験豊富な日本人俳優はたくさんいるはず。この映画が製作された当時、日本国内にはまだ「韓流ブーム」の残り火がくすぶっていたから彼を起用したとするなら、あまりにも日本の映画ファンを馬鹿にしていないか?せりふが少ないとはいえ、彼が映画の中で発する日本語のせりふはへたくそで、とても聞くに堪えない。「統合失調症」だから日本語の発音は下手で構わないと監督が思っていたのなら、同じ病気で苦しんでいる患者に対する思いやりがなさ過ぎる。
 真木よう子は熱演しているとは思うが、予想以上の巨乳が受けているだけと思われる御仁もいるかもしれない。
 救いはクロードと結ばれたトワが、もう一度生きる気力を取り戻したこと。これで結末が悲惨だったら、目も当てられなかっただろう。
 個人的には「生きることとは何か?」を感じさせてくれた作品だが、他の監督が、この題材をどう料理するかどうかと思ってしまった。

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金尾散財衛エ門

Author:金尾散財衛エ門
音楽・美術・映画など、この世のすべての「美しいもの」と、憲法第9条に代表される「平和」が大好きな、世間一般でいう「ワーキングプア」に所属するしがない中年フリーター。
このBLOGでは、管理人が見たり聞いたりした映画・展覧会・CDの感想をつらつらと綴っていく。
※展覧会の記事は、過去の展覧会についても言及することをあらかじめお断りします。

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